戸出克彦
祖父戸出雅夫の代から百年続く金沢九谷を代表する作家の家に育ち、伝統に裏打ちされた上絵付けや釉薬に加え、商標登録された「釉面銀彩」など、独自の技術を用いた制作活動に取り組んでいる。そのオリジナリティ溢れる作品は、日本新工芸展や現代美術展などで高い評価を得、これまで入選·入賞を重ねてきた。
また、園児への野焼き指導や工房を開放した陶芸教室の開催とともに、発足時から運営に携わる金沢里山工房交流会における活動を通じ、地域との交流を図るほか、金沢市工芸協会理事として後進の育成にも努めている。
2019（令和元）年、金沢九谷の伝統を継承・発展させるなど、本市の市民文化への貢献を評価され金沢市文化活動賞を授与された。
［現在］
日展会友 石川県陶芸協会理事
日本新工芸家連盟監事 泉の台幼稚舎陶芸講師
金沢市工芸協会理事 石川県美術文化協会常任委員
金沢文化振興財団理事
［ 陶 歴 ］
| 1958 | 金沢生まれ祖父雅夫、父政志共に金沢九谷を代表する作家の家庭に育つ | |
| 1978 | 京都芸術短期大学造形芸術学科陶芸コース第一期卒業 | |
| 1979 | 京都芸術短期大学陶芸専攻科修了（現・京都造形大学） | |
| 1980 | 石川県現代美術展 入選（以後連続） | |
| 1981 | 金沢市工芸展 受賞（以後六回） 石川県現代美術展 受賞（以後四回） | |
| 1983 | 日展 入選（以後二十八回） | |
| 1984 | 日本新工芸展 入選（以後連続） この年より北出不二雄先生に師事 | |
| 1986 | 陶壁制作（能登信用金庫・金沢ユースホステル） | |
| 1989 | 北陸中日美術展 県知事宮受賞 | |
| 1991 | 金沢工芸大賞コンベティション奨励賞 受賞 | |
| 1993 | 朝日現代クラフト展 招待出品 ・「日本の美展」カナダコロンビア大学に参加し、作陶展開催 ・フランス、ベルギー、金沢姉妹都市交流展に参加 | |
| 1995 | 五陶展 （金沢から土に託したメッセージ）池袋東武 | |
| 1997 | 国際色絵陶磁器コンペティション 入選・買上 | |
| 1999 | 日本新工芸展出品作品・外務省買上 | |
| 2001 | 石川県現代美術展 最高裳・技術賞受賓 同時に美術文化特別裳受賞 | |
| 2004 | 石川県伝統九谷展 優秀裳受買 県立美術館買上 | |
| 2005 | 「もう―つの楽園」金沢二十一世紀美術館 招待出品 | |
| 2006 | 韓国 聞慶市 陶芸フェスティバル招待参加 | |
| 2009 | 陶芸教室「土人（つちびと）」開講 | |
| 2010 | 台湾 「日本フェスティバル in 台南」招待参加 日本新工芸展 受賞（以後三回） | |
| 2012 | 日本新工芸家連盟理事に就任 後援会 「土人倶楽部」発足 | |
| 2014 | 日本新工芸石川会代表に就任 | |
| 2017 | 「釉面銀彩」 にて商標登録 | |
| 2018 | 石川県美術文化協会常任委員に就任 | |
| 2019 | 金沢市文化活動賞 受賞 | |
| 日本新工芸展審査員八回・金沢市工芸展審査員六回・石川県現代美術展審査員五回 | ||
| 1988、犀川画廊初個展以後プランタン銀座・大阪高島屋日本橋高島屋・金澤画廊・名鉄エムザ美術画廊・ギャラリーノア・諸江屋・富山大和など各地で毎年個展を開催 | ||
